私は、一般に語られるよりも広い意味で「食育」を捉えてきました。
きっかけは92年。生まれたばかりの娘がたくさんの食物アレルギーを持っているとわかったこと。
仕事を継続する余裕はなく勤めを辞め、娘を育てる中で「食とはなんだろう?」と考える日々が続きました。
そして、料理レシピを作り、料理を教える仕事をするようになりました。美味しい料理を作れたら嬉しい。家族や友人と食卓を囲むのは楽しい。
子育てを続ける中で、少しずつ活動の場を広げてきました。
食べることが、創り手と食べる人との、食卓を囲む人どうしの、コミュニケーションを育むものであってほしい。
美味しく楽しい食の風景が未来にも続いてほしい。
食は、政治、経済、環境、産業構造、国際関係、文化、宗教など、さまざまなことと密接に繋がっています。
食べなければ生きていけない以上、食を生み出すための環境はサステイナブル(持続可能)であることが必須です。
日々の食を楽しみながら、食卓を通して世界を見る姿勢を養い、「食べるを束ねる」ことで、よりよい未来の社会に繋がる仕組みを創っていきたい。
そのために、食について、より深く知り、感じ、考え、行動する仲間を増やしていくこと。
それが、私が進めていきたい食育なのです。
FOOD ACTIVIST サカイ優佳子
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