鮎河菜料理5つ考えてみました

鮎河菜ってなに?

NPOてヲとるの活動の中で知り合った、甲賀市の小倉さん。

彼から鮎河菜料理を何か考えてほしいという依頼を受けました。

で、届いたのがコレ。5kgの鮎河菜。

鮎河菜
鮎河菜

アブラナ科の菜っ葉。3月〜4月の1ヶ月間しか収穫できず、それも鮎河(あいが)という地域でしか作れない貴重品。

 

茎はアスパラのような太さ。アスパラほどの堅さはないので、炒めたりゆがいたりすると、歯ごたえは残りつつも、意外とはやく火が通ります。葉っぱと同時に火を入れると葉っぱと茎の両方の食感が味わえるのもよし。

生でも食べられるそうです。

 

鮎河菜については、こちらを参照ください。

「この土地でしか育たない」とか、「もう生産者は一人しかいない」とか、「こんな新しい作物にチャレンジしてみたいんだけど、どう食べたらいいのか」

 こういうこと聞くと、なんか燃えるんですよねw

鮎河菜のタイ風おひたし

鮎河菜のタイ風おひたし
鮎河菜のタイ風おひたし

まずは見た目オーソドックスながら、味付けはタイ風。

材料
鮎河菜 一把、タレ[ナムプラー 大さじ1.5、ライム汁(なければレモン汁)小さじ2、にんにくみじん切り 1/2かけ分、青唐辛子の小口切り 1/2本分]
作り方
1 鮎河菜は塩少々(分量外)を入れた湯でさっと茹でる。
2 1の水気をよく絞り、4cm長さ程度に切りそろえる(急ぐならざく切りでOK!)。
3 タレの材料を混ぜ合わせ、2を和えて、器に盛る。

 

鮎河菜のオイスターソース炒め

鮎河菜のオイスターソース炒め
鮎河菜のオイスターソース炒め

材料
鮎河菜 一把、生姜 15g、桜えび 大さじ2、松の実 大さじ2、醤油、オイスターソース 各大さじ1、油 適量
作り方
1 鮎河菜は4〜5cm長さに切る。
2 生姜はみじん切りにする。
3 中華鍋をよく空焼きしたら、油を入れ、ぬるいうちに2を加えて弱火で香りをたてる。
4 強火にして1を茎→葉の順に入れて炒め、醤油を鍋肌から入れ、オイスターソースを加えたら、桜えびと松の実を入れてもう一混ぜして火をとめ、器に盛る。

*生姜はちょっと多いぞ、というくらいがおいしい。
*松の実がなければ、カシューナッツ、ピーナッツなどでも

鮎河菜のギリシャ風ヨーグルトソース

鮎河菜のギリシャ風ヨーグルトソース
鮎河菜のギリシャ風ヨーグルトソース

材料
鮎河菜 一把、玉葱(大)1/2個、オリーブオイル 適量、プレーンヨーグルト 150g、にんにくすりおろし 1/2かけ分、塩 適量、パプリカパウダー 少々

作り方
1 鮎河菜は塩(分量外)を入れた湯でクタクタになるまで10分程度茹でたら、水気を絞り、包丁でたたくなどして細かくする(好みでフードプロセッサーでピュレ状に)。
2 玉葱はみじん切りにしてオリーブオイルでさっと炒めたら、ひたひたになるまで水(分量外)を加え、フライパンに蓋をして弱火で水気がなくなるまで火を通す。
3 1と2を合わせ、塩で味を調え、器に盛る。
4 ヨーグルトににんにくのみじん切りを加え、塩(小さじ1/4強くらい)を加えて混ぜておく。
5 4のあら熱がとれたら(夏は冷蔵庫で冷たく冷やすのがおすすめ)、4のソースをかけ、パプリカパウダーをちらす。

*ピタパンと食べる、クラッカーにのせて食べるなどしてください。
*肉料理の付け合わせにもさっぱりしておいしいですよ。
*白ワインとあわせるのがおすすめ
*青菜はしゃきっと茹でて、という日本の「常識」と違う料理法。でも青菜(とくにお浸し)が嫌いという子がクタクタに火を通した青菜なら食べられるということも多いんです。

鮎河菜のフィリピン風煮こみ

鮎河菜のフィリピン風煮込み
鮎河菜のフィリピン風煮込み

材料
鮎河菜 1.5束、にんにくみじん切り 1かけ分、生姜のみじん切り 10g、干しエビ 20尾、玉葱薄切り 1個分、豚肩塊肉 300g、青唐辛子小口切り 2本分、ココナッツミルク缶 1缶(400g)、パティス(ナムプラーやニョクマム、しょっつるなどで代用可) 大さじ1.5、塩 少々、油 適量

作り方
1 鍋に油をしき、にんにくと生姜、刻んだ干しエビを入れて弱火で香りをたてる。
2 一口大に切った豚肉と玉葱を1に加え、中火で炒める。
3 ざく切りにした鮎河菜、青唐辛子、ココナッツミルク、パティスを2に加え、沸騰したら蓋をして弱火で40分以上煮る(途中焦げ付きそうだったら適宜水を足してよい)。
4 蓋をとり強火にして汁気を飛ばしたら、塩で味を調える。


*豚肉ではなく鶏肉でもおいしくできます。
*40分くらい煮ることで肉も柔らかく、鮎河菜がソースとなって絡み付くのでじっくり煮てください。
*長粒米のご飯と一緒に食べるとおいしいです。
*辛い味が好きな人は、パティスに青唐辛子の小口切りをつけておいたものをかけて食べると美味。
*上に飾っているのは香菜です。嫌いな人は省いても。

鮎河菜のインド風炒めもの

鮎河菜のインド風炒めもの
鮎河菜のインド風炒めもの

材料
鮎河菜 一束、生姜のみじん切り 10g、鷹の爪の小口切り 1本分、シナモンスティック 1/2本、鶏胸肉(あるいはささみ) 150g、A[クミンシード 小さじ1、ターメリックパウダー 小さじ1/2、カイエンペッパー 小さじ1/2]、塩 小さじ1/2、油 適量、レモン 適量

作り方
1)鮎河菜は4〜5cm長さに切る。
2)フライパンに油をしき、生姜、鷹の爪、シナモンスティックを入れて弱火で香りをたてる。
3)食べやすい大きさに切った鶏肉とAを2に加えて中火で炒め、肉の色が変わったら1と塩を加え炒め合わせる。
4)全体に油が回ったら蓋をして弱火で5分ほど加熱し、鶏肉に火が通ったら火をとめる。
5)レモン汁をかけて食す。

*スパイス類が揃わない時は、カレー粉やガラムマサラなどで味付けしても。
*チャパティと一緒に食べるのがおすすめ。ビールにあいます。