「一生忘れられない食」

食をテーマに活動する、現代美術作家EAT AND ART TAROさんとお話する機会がありました。

 

お目にかかったことは何度かありながら、ゆっくりお話を伺ったのは今日が初めて。

TAROさんが提案した「文字焼き」。北斎にちなんでの墨田区でのイベントにて。北斎の絵に「文字焼き」屋台が描かれていたことから。甘みをつけて溶いた小麦粉で思い思いの字や絵を書いて焼いて食べます。ちなみに、これは日比野克彦さんが焼いたものを私がパチリ。
TAROさんが提案した「文字焼き」。北斎にちなんでの墨田区でのイベントにて。北斎の絵に「文字焼き」屋台が描かれていたことから。甘みをつけて溶いた小麦粉で思い思いの字や絵を書いて焼いて食べます。ちなみに、これは日比野克彦さんが焼いたものを私がパチリ。

「その人にとって一生忘れられない食にしたいんですよね」

食を考える時はそのストーリーを大事にしたいと語るTAROさん。

 

カフェに入ってオーダーしてお金を払うと、前の人が買ったものを受け取ることになる(自分がオーダーしたものは次の人が受け取る)「おごりカフェ」。

 

千葉の小湊鉄道でたった17人しか乗客が乗り降りしない里見駅で一日ハイボールガーデン化する「里見プラットフォーム2.0」ハイボールの名前の由来となったアメリカで昔使われていた信号機を制作してしまうほどの凝りよう。

 

どちらのプロジェクトも思わず身を乗り出してきいてしまいました。

 

「昨日食べたものすら忘れてしまうことってあるじゃないですか。僕が作品として食を提供する時は、その人にとって一生忘れられないものにしたいんですよね。」との言葉が強く印象に残っています。

 

私が食の活動をしながら目指すものって何なのか。
改めてじっくり掘り下げて考えてみたいと思いました。

課題と思うことに、料理づくりやレシピづくりでできることをしていきたい

私の場合、

自分にできるのは料理を創ること、レシピを創ること。

食の世界で課題だなと思うことについて、料理を創ったりレシピを創ったりすることで、課題解決にむかって一歩でいいから前進できるようにっていうのが基本方針かな。

で、これからは、同じような思いを持つ人たちと、もっと連携をとっていきたいなって思います。

一人でできることは限られているし、いろいろなキャラが集まることで、もっと面白いこともできるのではないか、って思うんですよね。

 

独自のスタンスで活動している人と話すのって、とっても刺激になるなと思った一日でした。