受験生の母なもので、このところいくつかの高校の説明会に出向いています。
大学や大学院のあり方が従来のものでは不足という方向で、たとえば留学生の増加(つまりは海外の優秀な人材にとって日本に留学したいと思わせる価値を生み出すこと)のためにどうしたらよいのかが課題とされています。
少なくとも現状では、「目もあてられない」レベルではないものの、国内で少子化が進む中、日本の大学や大学院は安穏としていられる状況にはないし、国際的に評価が上昇傾向にあるとはいえません。
にもかかわらず、高校の説明会では今もまだ、早慶上智に何人合格だの、国公立大学に何人入ったのと、高校生活3年を何を学ぶ場ととらえ、どんな教育をしているのかよりも、日本の大学への合格実績がまずは語られるというのはいかがなものかと思ってしまうわけです。
狭い世界の中で競い合い、小さなパイを食い合う競争にはそろそろ終わりを告げるべきではないかと思います。
海外の大学への進学を積極的にサポートする学校もあっていいし(たしか玉川学園はそういうコースを設定していたかと思いますが)、偏差値がこのくらいだからこの大学へではなくて、こういうことをやりたいからこの大学のこの学部のこの先生へというきめ細やかな進路指導ができる学校があってほしい。
大学進学率が何パーセントなんていうナンセンスな数字を自慢するのは塾には必要であっても、学校がそれを売り物にするのであれば、学校の存在意義はなくなるといったらいいすぎでしょうか?
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