高松市役所で、100人を超える市内の保育園の調理師さん、保育士さんと「食の探偵団」のワークショップを12/10、行ってきました。
「五感でしっかり感じる」
「感じたことを言葉にして表現する」
この二つを基本にする「食の探偵団」。
目指すのは、食への興味関心を引き出すこと、なのです。
それが食育の第一歩、と思うから。
まだ字が読めない子どもたちだから、話し言葉をプレゼント
字を読むことができない幼い子どもたちにとって、
周りにいる大人の声かけはとても大切。
彼らは、周りに飛び交う言葉を耳から拾って、
その音を、使い方をみにつけていきます。
だからこそ、たくさんの言葉をプレゼントしてあげてほしい。
そんな気持ちから、
言葉を紡ぎだすプログラムをたくさん組み込みました。
プログラム「宇宙人に伝えてみよう」
上の写真は
「宇宙人につたえてみよう」に取り組んでもらっているところ。
地球のこと、日本のことをまったく知らない宇宙人に、
今食べているもののことを言葉で表現して伝えるという想定です。
今回のお題は「あられ」。
五感で感じたことをできるだけたくさんの言葉にして書き出します。
でてきた言葉を、たとえば他の人に読み上げたとして、
それを聞いた人はその食べものをはっきり頭に描くことができるでしょうか。
思いの他、先入観にしばられていたり、
宇宙人が知るはずもない言葉を使って説明してしまおうとしたり。
幼い子どもは「宇宙人」と同じ。
先入観なく、なんの知識もなく、日々新しいものに出会い、
一つ一つ向き合いながら暮らしています。
五感を総合的に使ったり、一つだけに集中したり
五感を駆使して食べものを観察する。
匂いあてクイズ、手触りクイズなどのように一つの感覚に集中する。
いろいろな食べものを食べ比べてみる。
食感を表す言葉から、そんな食感を持つ食べものを連想してみる。
さまざまな角度から食にむきあうプログラムを体験していただきました。
ミニトマトを上下に半分にしたら、その断面はどんな形?
よく手にしている、口にしている食べものなのに、
案外ちゃんと観察していないことに気づいてもらうためのプログラム。
「身近な食べものを絵にしてみよう!」
今回はミニトマトの断面はどうなっているかを思い出して
絵に描いてみてもらいました。
トマトの断面とはまた違うのです。
言葉と食の連想ゲーム?
日本語には食感を表す言葉が特徴的に多いと言われます。
言葉を豊かに使うために、こんなプログラムも。
まずは食べものから言葉へ。
「カステラ」から連想する食感を表す言葉をできるかぎりたくさんあげてもらいました。
次は逆。言葉から食べものへ。
「コリッ」という言葉から連想する食べものをできるだけたくさんあげてもらいます。
この結果は上記。「ん?」と個人的に思うものも中にはあると思いますが、
参加してくれた人たちが「コリッ」と感じる食べもの。
たくさんあがりました。
3時間にわたるワークショップ。
最初から最後まで真剣に取り組んでくれた皆さんに感謝。
保育の現場でのなにがしかのヒントにしていただけたら、
こんな嬉しいことはありません。
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