定期的にどうしても食べたくなるのが「おいしいっ!」と心から思えるフレンチ。
というわけで、恵比寿のメゾン・エメ・ヴィベールでランチ。
カジュアルな食事も好きだけれど、ちょっぴりドレスアップしてこういうお店に行くのもだ〜いすき。ちなみにこの店は男性はジャケット着用とのこと。
フォアグラとイチジクのマーブル仕立て。
クルミもサンドされていて食感のアクセントに。シードルをきかせたバルサミコのソース。アンズのチャツネと茄子とりんごのチャツネ。
添えられた野菜、ルーコラもリアス菜も鮮烈な味。ラディノアールと紅芯大根が形と色のアクセントにも。
実はこの一皿、かつてはフォアグラを作るのにガチョウにイチジクを食べさせていたのが、今はトウモロコシになっているというストーリーも表しており、焼いたホワイトコーンの粒がサラダに。この存在感が実はすごい!たった一粒口に入れただけで甘みが広がります。
あまりパンはたくさん食べない方なのですが、前菜のお皿にのったパンも含めると、4つも食べてしまいました。どれも美味!
グラスワインもいろいろ選べる楽しさ
グラスワインをお願いすると、4種をワゴンにのせて持ってきてくれ、ソムリエが一つずつその特徴を説明してくれる。その説明を参考にしつつ、自分がチョイスした一皿にどれがあうかを相談。
そんなこともまた楽しい。
私はミネラルウォーターは頼まなかったのですが、ミネラルウォーターさえもワゴンで3種運んでいるのを目撃!
料理にあわせてグラスワイン。白2種と赤1種。ワインの名前はall失念w(おいしきゃいいのよねw。ワインの名前、だいたい憶えちゃいないw)。
はじめの白は、暑さが残るのでスッキリ味で。うっすら苦みも残り今日の気分にぴったり!
フォアグラにあわせてアルザスの香り華やかな甘めの白。ピノグリ。
羊にあわせたのは、アルザスの作り手がコートデュローヌで作ったという赤。
カリニャン50%とシラー、グルナッシュのブレンド。
ただ食べて消化する、だけでなく、、、
プロヴァンスの小さな村で泊まったホテルの有名レストランで、ディナーに4時間をかけ、チーズが30種類以上ワゴンで運ばれてきたときの高揚感を、ふと思い出しました。もう17年も前のことですが、朝5時、シェフとともに畑でハーブを摘み、朝食は彼の家の庭でともにとって意気投合した後の、彼の渾身の料理は、今も忘れられない素晴らしいものでした。ヒマワリの蕾のビネグレットも、ラベンダーの香りをつけた冷えたトマトの前菜も、今も鮮烈な印象として記憶に刻み込まれています。ローブデコルテではありませんでしたが、当然正装。
食べて消化するという栄養的なことだけではない、食の愉しみ。
どこで食べようかアレコレ考え、予約を入れて、店について迎え入れられるその空間、雰囲気、何を食べようかと選ぶ楽しみ。食事の内容もさることながら、その説明とあわせるワインのチョイス。フランス料理ならではの、最後のデザートまでのぼりつめていく感覚。
そんなフランスでの食事の楽しみ方、シアワセ感を思い出しながら、おいしく、贅沢なランチタイムは過ぎていきました、、、。
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