「たんぽぽご飯」でいきます!

食の仕事をしていると「いいお店いろいろ知っているんでしょうね」と声をかけられることが少なくない。

でも、知りません、あんまり。

 

むしろ、今時の首都圏在住で仕事をしている人間としては、外食率はかなり低い方かもしれない。
自宅で打合せも撮影もしてしまうことが多いからということもあるけれど。

グリーンピースがでてくる春に毎年作るレタスとあわせたスープ煮。フランスでお隣にすんでいたマダム・ピロラに教えてもらった
グリーンピースがでてくる春に毎年作るレタスとあわせたスープ煮。フランスでお隣にすんでいたマダム・ピロラに教えてもらった

ふつうにごはんを作ること。それが私の日々の暮らしのベース。

高松で教わった「『まんば』のけんちゃん」
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ごはんが進む干瓢イリチー
ごはんが進む干瓢イリチー

もちろん、やはりおいしい料理を食べる、美しい盛りつけを見ることによる学習は重要と心得てはいるけれど、ベースは日々、ふつうにご飯を作ること、と考えている。だから店に行ったら、いろいろチェックしてはいる。

旅先の食についてはとくに貪欲に吸収しようとつとめる。

 

世界各地の料理を作るのも食べるのも好きだけれど、ふだん作るご飯は、ほとんどが名前もないし、再現性もない、その日家にあるもの、店で安くなっていたものと相談してのおかずがほとんどだ。

 

少し前、北京から戻ってきていた娘に「何食べたい?」ときくと、「ばーばやダディのご飯は、コレっていうのがあるけど、ママのは毎日だったし、どれってないんだよね。なんでもないご飯を昔みたいに作ってもらうのが一番嬉しい」との答え。

 

息子のリクエストは、ママのほどおいしいのはないといってくれるコロッケとオムライス。どちらも何の変哲もないのだけれど。



「たんぽぽごはん」とでも呼んでおこうかな。

 

たんぽぽってとくに「きれい!」と思ってみることはないけれど、春になれば必ず咲くし、しっかり土に根付いている。そして、この世からたんぽぽがなくなったら、きっと、すごく寂しい。
あ、料理を春にしか作らないというわけでは、当然ありませんw。

やっぱりひじきの煮物はほっとする味
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桜えびと大根おろしと万能ねぎをのせただけの丼
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