とうかい食農健サポートクラブさんにお声がけいただき、「食の探偵団」の講演&ワークショップを、6月21日、名古屋で開催してきました。
「食の探偵団」は2002年春に(当初は)小学生むけに立ち上げた食育ワークショップ。12年続けてきたことになります。
栄養にはあえて触れず、五感を重視し、自分で感じたり、考えたり、言葉にしたり、手を動かしたりするプログラムを組み合わせています。
クイズやゲーム形式のプログラムが多いのが特徴です。
体験は通用しても、知識は通用しないようなプログラムを出来る限り考えています。
食の探偵団を立ち上げようと思ったのは「ママ、僕、これ好きかな?」の衝撃でした
食べものを前に「ママ、僕、これ好きかな?」と母親の意見をきかないと食べものに手をだせない子。
子どもが食べようと手を伸ばしたところに、「好きなタイプの料理じゃないから、きっと残すよ。やめておきなさい」と声をかける父親。
「梅ジュース?飲んだことないから飲まない」と口をつけもせずに拒否する子。
なにか違う、、、。
食べるってもっと原初的な体験であってほしい。
アタマで食べることばかりになるのはいやだ。
それが食の探偵団を立ち上げようと思ったきっかけでした。
2002年当時は、栄養学の知識の伝授と調理実技の習得が食育の中心で、食育という言葉もほとんど知られていませんでした。基本法ができたのは2005年のことです。
その後、子ども対象から小中学校や大学院での授業、食品業界の企業、JA、生協、地方自治体など、さまざまな方々を対象に、ワークショップを開催させていただく機会を得ました。
過去のワークショップに参加した方からのお声がけでよんでいただきました。
東海地区には、5年ほど前に東海農政局からお声がけいただいて以来、同様のワークショップを豊橋で開催したり、岡崎では食育の講座をすでに手がけている人たちを対象に、そのブラッシュアップのための2週連続講座なども担当させていただいてきました。名古屋市内で、米粉料理の研修会も2度開催させていただいています。
それらに参加してくださっていた方々からの推薦で今回もお呼びいただいたのは、とてもありがたいことです。
食育で最も大切なのは、食への興味関心を育むことと思っています
食育において最も重要なのは、いつも自分が食べているものに関心をもつことだと考えています。まずそこがなければ、どんなに食の話をしたところで、何も伝わりません。
そのためにさまざまな入り口を考えようと思っています。
食の探偵団の活動は、今後もしっかり力を入れていきたいことの一つです。
2007年から2008年にかけてウェブ上に連載した食育についての記事がまだ残っていたので、ご興味ある方はこちらをご参照ください。
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