お寺という舞台、お坊さんという職業。
今の時代にアピールするさまざまな企画、イベントを考えだして形にし、注目を浴びている青江覚峰氏が住職をつとめる緑泉寺(最寄り駅:田原町)に久しぶりに伺いました。
青江さんとの出会いは2009年。
あえて栄養学にふれずに五感を重視した食育プログラム「食の探偵団」を主宰していることから、青江さんがお寺で開催している「暗闇ごはん」に興味を持ち、イベントに参加したのでした。
暗闇ごはんについては、当時連載していた主に男性むけの食育関連のサイト(日経BP社)に今もそのレポートが残っているので詳細はそちらをご参照いただければと思います。
目隠しをしたまま食事をとるという体験はとても興味深いものでした。そして青江さんの料理人としての腕とセンスへの信頼も、その時にしっかり記憶に刻まれたのです。
暗闇ごはんと食の探偵団、お寺ごはんと乾物。近いものを感じるのでした
2012年に出版され、すでに7刷を重ねる青江さんの本「お寺ごはん」。
出版されてすぐに書店で目にしてはいたのですが、また手にとって読んでみると、乾物がとてもたくさん使われていることに改めて気づかされます。
精進料理が基本なので、ダシも鰹は使わず、昆布はもとより、たとえば干し椎茸、炒った大豆、わかめ、さらには、かんぴょう!のダシのとり方が紹介されています。
お麩もまた、精進料理には欠かせない食材として、肉じゃがならぬ「お麩じゃが」や車麩の味噌カツなどに使われています。
「奈良の時代から、最も長寿な職業はお坊さん」というのも頷ける、ヘルシーで低カロリーな料理に、思わず作ってみようかなと思うものも多々。
この数年の間に、折にふれお話する機会を持ってきた中で、乾物ドライカレーパンプロジェクトにも共感していただき、(パンを作るという形でではなく)ご協力いただくことになりました。詳細は近日発表予定です。
改めて青江さんとのご縁に感謝しつつ、今宵は「お寺ごはん」をじっくり読んでいます。おすすめです。
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