日本酒を、より美味しく飲む器。科学的根拠に基づいた器、作れないかな?

酒造会社の社長さんや、お酒の深い知識を持っているレストランの方々が、「日本酒をほんとうにおいしく飲もうと思ったら、ワイングラスで」と話すのを耳にする機会が多い。香りを味わうにはワイングラスが一番というのだ。

実は昨日、なかなか口にすることができないような山形の銘酒の数々を素晴らしい説明とともに味わう機会に恵まれた。はじめはおちょこが用意されていたのだが、香り高いと言われるお酒は、店主自らワイングラスに注いでくれた。

ワイングラスはワインを最もおいしく飲むために、それぞれのタイプ用に考えられ作られてきたもの。科学的な裏付けもある。

日本にだって素晴らしいガラスの作り手や陶芸家がいるのに、日本酒を飲む器としてのベストはワイングラスと言われることに、ずっと違和感を持ち続けている。一時は酒と器のマッチングプロジェクトを進めようかと踏み出しそうになった機会もあったが、まだ踏みだせていない。

 

ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュ、といったように、日本酒を簡単には分けられないというのもあるとは思うが、日本のお酒を、より美味しく飲むための器が開発されてもいい。

 

うすはり、というチョイスはある。でもそこまで広まっているとはまだいえない。

燗、という分野もある。

こうしたタイプのお酒をこんな器で味わうと、より一層その特徴が楽しめる。
科学的裏付けに基づいてデザインを起こして、地元のお酒を地元の陶芸家やガラス作家がその軸を外さずに作る。
そんなことができたら、楽しいな、と勝手に夢想しているのである。