映画「インターステラー」で地球滅亡の原因は、砂漠化という想定だった

未来の地球では砂嵐が吹きすさぶ。
砂が肺の中まで入り込み病に倒れたり、食べものを育てることができなくなったり。人類滅亡の危機。

人類が生き延びるために、よその星に移住できないか。

話題の映画「インターステラー」。
そこから物語は始まるのです。

クビチ沙漠にて。2014年5月
クビチ沙漠にて。2014年5月

世界で、一分間に100m×1kmが砂漠化している

この映画を見て、今年5月、内モンゴルのクビチ砂漠を訪れた時のことを思い起こしました。クビチ砂漠は標高1000mほどに位置し、南北16km、東西300kmにも及びます。そしてこれは中国国内では小さい方の砂漠なのだそうです。


今、世界では年間6万㎢が砂漠化しています。
計算してみると、1分で一辺が100mとして、もう一辺が1kmほどの面積が砂漠化しているということになります。

今のままのスピードで砂漠化が進むならば、インターステラーの世界は物語の世界の話ではすまないと思えるのです。

何を食べるかによって、私たちは未来の社会を選んでいる

昨年、乾物ドライカレーパンプロジェクトを立ち上げました。


パン屋さんやパン教室にお願いして、乾物を使ったオリジナルのカレーパンを作っていただき、その売上1個につき10円を寄付してもらっています。


その寄付を20年以上にわたって内モンゴルの砂漠緑化にとりくむ(社)地球緑化クラブの活動に役立てていただいています。
今年一年間に集まった寄付金を内モンゴルの砂漠緑化に繋げるため、来年5月、また植樹にいきます。

DRYなFOODでDRYなLANDを潤すというわけです。

砂漠化のスピードに比べたら小さな小さなプロジェクトですが、このプロジェクトを地道に育てていきたいのです。パン屋さん、パン教室さんをぜひご紹介ください。

意識するしないに関わらず、私たちが毎日何を食べるかによって私たちは未来の社会を選んでいるんだという事実を見える化したい。
そして、しくみさえ作れれば、一人一人の小さな力を集めて未来の社会に働きかけることができるんだということをも見える化したい。
いろいろな人が、それぞれに考えて、しくみをつくり出していけたら!

そんな思いで、乾物ドライカレーパンプロジェクトをすすめています。

未来の地球が砂漠化し、人が住めない場所に、作物を作ることができない場所になんてしないために、小さなことでもできることをしていきたいと思うのです。