コピーが秀逸!フランスのスーパーの三方良しの試み

形が悪いために廃棄される野菜や果物の総量は世界全体で3億トンにのぼるという。世界では約10億の人が飢えているというのに!


フランス第三位のスーパーマーケットチェーン「インターマルシェ」は、EUが2014年を「ヨーロッパ反食品廃棄物年」と定めたことに合わせて、“the inglorious fruits and vegetables”(不名誉な果物と野菜)というキャンペーンを開始。


初めの一週間でSNSでとりあげられた数が3倍に(すごい広告効果!)。

初めの2日間の店舗あたりの(!)売上平均が1.2トン増加。

店を訪れる客数が24%アップ。

さてどんなキャンペーンかというと、、、

「醜いにんじんだけど、スープにしたら誰が気にするっていうの?」

「ヘンテコなポテトが、2014年ミス・マッシュポテトに選ばれました」

「グロテスクな形のリンゴだって、1日1個食べれば医者いらず」

などのコピーと写真が秀逸。


そしてこうした野菜や果物をスープやジュースにして試食してもらい、実際「おいしい!」と消費者に納得してもらった上で、通常商品の3割引で販売。


この広告は世界最大規模の広告関連フェスティバル「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル2014」のプロモ&アクティベーション部門でもゴールドメダルを受賞。この賞は商品やサービスの購入に対して、ターゲットを即座に行動に移させるものが評価されるのだという。

生産者は形の悪い野菜や果物を売ることができ、消費者は安く買うことができ、スーパーは売上アップの三方良し。

「形が悪い野菜だって、乾物にしたら、誰が気にするっていうの?」
という方向性も加えてほしいところw。欧米は案外乾物文化の範囲が狭い。
これは日本から発信、ですね。