映画「うみやまあひだ」を見る。
写真家の宮沢正明氏が第六十二回の伊勢神宮の式年遷宮を10年にわたって追った写真と動画をくみあわせた4K(ハイビジョンの4倍解像度)ドキュメンタリー。宮沢氏自身が監督。
白が際立つ映像からの入りがまずいい。ナレーションなし。音と映像、12人の「登場人物」たちの語りで構成される。
心に響いたことばたち
記憶にたよっているので、正確な言い回しは違うかもしれない。が、心に残った言葉たち。
「1000年先を考えている。ああ、こうして作ったんだな、と誰か読み取ってくれる人がいる。それが続いていく」(宮大工 小川三夫)
「道具を自分にあうように作り上げる。すると、精一杯その道具を活かしてやりたいという気持ちになる。いい加減なことはできなくなる」(宮大工 小川三夫)
「ハイパーソニックサウンド(高周波)は人の耳には聴こえない。人はそれを肌で聴いている。伊勢神宮の森はハイパーソニックサウンドで溢れている」(大橋力)
「宗教と森がこれほど繋がっているのは日本だけ」(隈研吾)
以前読んだ、伊勢神宮を始めとする神社で綿々と受け継がれる神に捧げる料理について写真を中心に描いた本「神饌」をまた見たくなった。
初日だったので!
初日だったことから、監督挨拶、尺八演奏、木遣り唄もライブで、それも最前列だったので(映画は首をずっとあげていたため見るのが辛かったが)かぶりつき。木曾の木遣り唄、独特の節回し、響いた。
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