ちょっと一息。今更ながらの梅仕事

GWがあけてから2ヶ月あまり。感覚的には休みなく動いてきた感じ。

本を読んだり映画を見に行ったりしているし、プライベートで旅にも出ているのは「休み」なのかもしれないけれど、ず〜っと頭のどこかに「あれを今日やって、こっちの連絡も入れておかなければ」といった感覚が続く状態で、それが通常の自分のキャパを越えていることを認識していると、たとえ行動としては「休み」的であっても脳がそう認識しないようだ。

この時期しかできない、という手仕事の代表が梅仕事。
梅の季節だなと思っているうちにいつの間にか7月になってしまい、ネットで探しても「完売」の文字ばかり。「もうダメか?」と思ったら地元の百貨店で売っているのを見つけて、売り場にあるだけの南高梅を購入した。

日常の料理はとくに苦もなく作るのだが、こういう作業は気持ちに余裕がないとできない。

実は、先日とても鮮度のよいヒシコイワシをみつけて、アンチョビを作ろう!と購入したのに、いろいろなアクシデントが重なり結局アンチョビづくりに至らず、焼いて食べてしまった。アンチョビづくりなんて、内臓をとって洗って塩をすれば終わりだし、たった30尾程度なので時間にしてみたら15分もかからないのに。とりかかれなかったのだ、作業に。


梅干は10日ほど前に漬け込んだ。余裕があれば赤じそを揉んでアク抜きをしていれておけたら、猛暑が続いたこの数日で干しあげることができたはず。でも、できなかった。家族の弁当を作っていた頃は、毎年10kg漬けていた。

梅酒用の梅は洗ってヘタをとり焼酎で拭きあげたところで冷凍庫に。容器を消毒して焼酎と氷砂糖を入れるだけ、たったそれだけの作業に取りかかれなかった。冷凍庫の中で梅に待っていてもらった恰好。

昨日、仕事に一区切りがついた今日は、ゆるゆると過ごしたい。
といいつつ、これを書き終わったらマインドマップでTo Doを確認しようと思う新月。人との繋がりの中で何かを一つ一つ形にしていくことが、結局好きなのだろうと思う。


一方できっと、季節の手仕事や保存食を作るという作業を続けるのは、ともすれば速すぎるように感じられる時の流れを俯瞰し、自分の立ち位置を客観的に眺めようとする思い、地に足をつけて歩いている実感をえようとするあがきなのかもしれない。

鮮度抜群のヒシコイワシ、また見つからないかな。