高校生の時、家庭科の授業で料理検定とかいうものを女子だけ受けさせられたことがある。
今でも覚えているのは、キュウリを縦半分に切ったものをまな板にのせてどれだけ早く薄く半月切りにできるかというお題。
二人組で一本のキュウリを使う。
下準備として最初の人がキュウリを縦半分に切るのだが、キュウリというものはものによっては大層に曲がっていたりもする。試験の内容が分かっているのだから、先を読む人なら、まな板に置いた時に平らになるように縦半分に切る。ところが何も考えていないと、、、というわけだ。
残念ながらその時の私の相棒は後者だった。アチャ〜と思ったが後の祭り。確実に何秒かは損したはずなのである。
そんな悔しさのためなのか、検定の内容はこれしか記憶していないし、評価がどのくらいだったのかも覚えていないというのはきっと良くなかったんだろうとも思う(嫌なことは記憶の彼方、な人です)。
料理力のひとつ「先を見越して行動を決める」
包丁のうまさだけが料理のうまさを決めるかといえばそうではないし、もっと大事なことがあるとは思うのだけれど、短時間で美味しい料理が作れるというのは、日々の暮らしの中で大切なのは確か。
こんな小さな工夫の積み重ねが、最終的に料理にどれだけの時間がかかるか、に実は大きく影響してくると思えば、料理検定にキュウリをあえて「縦半分に切ってから」切らせるのにも一理あったのかもしれない(そこまで出題者が意識していたかは別として)。
「先を見越して行動を決める」
大事な「料理力」のひとつである。
コメントをお書きください