料理力を磨く〜先入観を削ぎ落とすことで「発明」!

ある時、小学生を対象に行った「食の探偵団」。
ちょうど夏休み前だったこともあり、家に常備していそうな食材をあれこれ揃えて、美味しそうと思えるオープンサンドを作ってみようというお題を考えてみました。

用意したのは、海苔などの佃煮類、ハムやソーセージ、ジャム類、野菜類、漬物、などなど。

今あるものでオリジナルのオープンサンドを作ってみよう
パンに何をのせて食べるのか。チョイスはいろいろ

35年前の驚愕の奈良漬けサンドに海苔サンド!

実はこのお題を考えついたのは、遠く大学時代のこんな経験からでした。

高校時代の友人Mの家にお泊まりに行った時のこと。
Mのママはモダンでセンスを感じさせる素敵な方。その当時(ってもう35年も前!)にキッシュなんぞ作って出してくれるようなお洒落で料理上手な女性でもありました。


彼女が「ごめんなさいね。用事で出かけるけれど、お昼にサンドイッチを用意しておいたので食べてね」と言い置いて出て行った後に残されていたものに、実は目が点!!


一口大に切って綺麗に並べたサンドイッチの具は、バターと奈良漬け&バターと焼き海苔!!! 

 

「こ、こんなサンドイッチ食べたことない、、、」

 

でもMのママの作ったものならと恐る恐る食べてみると、これがなんとも言えず美味しいのでした。

もう、びっくり、目からウロコ!とはこのこと!

「常識なんて取っ払って、先入観も捨て去って食べものと向き合うと、新しい美味に出会えるのね!」
潜在意識にまで刻印されてしまったのはこの時だったと今でも思っています。

Mのママに感謝!

子どもたちが、その日ベストに選んだ組み合わせは!

ところで、その日の食の探偵団のクライマックス。


それぞれに、自分が美味しいと思ったサンドイッチを発表してもらったのですが、「ウッソ〜〜!!」という声が上がったのが

 

イチゴジャムとハムのサンド」。

 

「うまいわけないじゃん!」と言いながらもみんなおっかなびっくり試食したら、「めっちゃ、うめ〜〜〜〜!」との叫び声で大騒ぎ。

そう。
チキンのマーマレード煮、鴨のイチジクソース、フォアグラと洋梨のソテーなどと聞くと美味しそうに感じませんか?
パイナップル入りの酢豚、イチゴのリゾット(イタリアでは結構ポピュラー。我が家の定番料理でもあります)、etc.もありますよね。

イチゴジャムとハムのサンドも、ね、美味しそうに思えてきましたね〜。

買い物に行きたくない?そんな時こそチャレンジの好機!

日々料理を続ける中で、意識しないと磨かれていかないのが、「先入観をそぎ落として創り出す」というところ。
買い物に行きたくないな〜という時こそチャンス。
今家にあるもので、どんな新たな美味を生み出せるか。

手持ちの服を組み合わせていい感じにコーディネートできた時には、なんか嬉しいですよね。そんな感じ。


ゲーム気分でチャレンジしてみませんか?