ある本の中に内村鑑三の「後世への最大遺物」の紹介を見出し、今年初めての本としてみた。
毎年年初に読み直すことに決めようかと思う。内容もそれに相応しく、また講演をそのまま文章にしたもので読みやすく、短いのもよい(kinde版なら無料で読める)
「われわれが死ぬまでにはこの世の中を少しなりとも善くして死にたいではありませんか。」
そのために私たちは何を後世に遺すことができるか。
金、事業、思想も結構。
でもそれよりも何よりも勇ましい高尚なる生涯であるとする。
勇ましい高尚なる生涯とは何か?
「失望の世の中にあらずして、希望の世の中であることを信ずることである。この世の中は悲嘆の世の中でなくして、歓喜の世の中であるという考えをわれわれの生涯に実行して、その生涯を世の中への贈り物としてこの世を去るということであります。その遺物は誰にも遺すことのできる遺物ではないかと思う。」
過去に生きた人たちの例をあげながら語られるその内容に、生きる勇気と気概をもらう気がする本。
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