「2017年には、コンピューターはあなたの味覚をあなた以上に理解するでしょう」
そう言ったのは、人工知能「シェフ ワトソン」を開発した1982年生まれのラヴ・ヴァーシュニー。2015年にはシェフ ワトソンによる料理本も発売されているし、その後、雑誌とのコラボレーションのレシピも多数公開している。
人間は「それとあれを組み合わせるなんて、そんなバカな」と考えがちだが、ワトソンにはそうした先入観がないために、クリエイティブな食材の組み合わせを考えつくのだという。
クリエイティブになるためには先入観をそぎ落とせばいいだけじゃない?
ちょっと前に、自分はクリエイティブ(創造的)だと思うか?の問いに対して、先進国の中でも日本は際立って「はい」と答える人が少ないというデータを見た。誰だって日々小さな創造はしているはずなのに。
もしシェフ ワトソンがクリエイティブな料理が作れるのが、「先入観がないため」なのだとしたら、私たちがクリエイティブになるためには、先入観をそぎ落とすトレーニングをすればいいわけなのだ。「〜べき」「そんなのありえない」なんていう言葉を封印して。
桃を切っていた時に、、
朝食に食べようと桃を切っていた時、朝の庭で摘んだバジルの小さな葉の香りが漂ってきた。桃に合わせよう!
桃にバジルの葉を散らして食べたら、爽やかな香りと桃のジューシーな甘さがほんとうにいい感じ。
シェフ
ワトソンに、桃に何を合わせたらいいかを提案してみてもらいたいとの好奇心はあるけれど、こんなちょっとした創造性を発揮できた時に感じる小さなシアワセをワトソンにすべて渡したいとは思わない。食に限らず、日々の「やったね!」という誰に見せるわけでもない小さなガッツポーズが、私を元気にしてくれるのがわかっているから。