18年ぶりのマニラ。
三連休前の金曜の夜、雷、豪雨とあって、普段なら30分かからないという道が、タクシーで1時間弱かかり、「I am starving!」と叫びたいくらいお腹が空いてレストランに到着したのが現地時間の8時すぎ(日本の9時すぎ)。
まずは20代にマニラのマカティに出張できた時によく飲んでいたグリーンマンゴージュースとビールのチャンポンで乾杯!
「グリーンマンゴージュースを輸出したらいいのに!」と当時フィリピンオフィスの人たちと話していたものですが、「輸送の間に発酵が進んでダメらしい」という話だったのを思い出しました。
バゴーンライスに息子も、ウマッ!
バゴーンとは、小エビの塩漬けを発酵させたペースト。
タイのガピ、マレーシアやインドネシアでいうところのブラチャンと同じ。いろいろな料理の調味料として使われますが(これはまたおいおいブログにてご紹介します)、ストレートに「バゴーンライス」も頼んでみました。
これ、息子が一口食べた途端に「ウマッ!これだけで食事いける!」と大絶賛。
実際のところ、ご飯にバゴーンを混ぜただけだと思います。
ニンニクと一緒に青菜を炒めてバゴーンで味付け。だけで、とっても美味しいのです。
バゴーンからフランス滞在時のことを思い出しました
私にとってのバゴーンの記憶は、仕事で滞在したマニラで、もそうなのですが、実はフランスのオーベルニュ地方のクレルモン=フェランに1年弱滞在していた当時、友だちになったフィリピン人女性との思い出につながるのです。
彼女とはアジア人同士仲良くなり、お互いの家を行き来していました。
彼女が作ってくれたフィリピンの家庭料理がとにかく美味しく、今もそのメニューを覚えているほど。
「同じマンションの人があの家は臭いって年中文句言ってくるのよ。でもバゴーンなしじゃ、フィリピンの料理にはならないのよ」と、長い黒髪をかきあげながら、嘆いていたのを思い出します。
抜群のスタイルを隠すことなくスリムにフィットした服に身を包み、田舎町でとにかく目立っていた彼女。結婚していた年上のフランス人と別れ、その町を離れてしまったと数年経ってから聞きました。
もしかしたら、食べもののことも全く関係ないわけではなかったのかな、、と思ったものでした。
食は五感で味わうものだから、、
そんなことも思い出しながらのマニラでの食事。
フランスに滞在したのは、19年前。
食は五感で味わうものだから、バゴーンを食べた途端に、そんな記憶が鮮やかに蘇りました。
さて、フィリピンの旅はこれから、です。