前から言葉だけは聞いていた「レゾナンス・リーディング」。
共鳴読書とでも訳せるだろうか。
この読書法について解説した本のタイトルが
「1冊20分、読まずに『わかる!』すごい読書術」
さて、どんな本なのだろうか?どんな読書法なのだろうか?
一回目の読書で求めることを少なくする
A4の紙を一枚用意してそこに書き込みながら本を読んでいく。
目次を先にみたりはしない。
先入観なく、そして著者の思惑に引きずられすぎることなく、自分が欲しい知識、得たいこと、著者に質問したいことなどに絞って読み取れるようにとのこと。
「手の平でその本のエネルギーを感じて読む」などと、ちょっと引く人がいるかもしれない記述はあるけれど、Oリングが治療などの現場でも使われていることを考えれば、そういうこともあるかもしれないと思って読み続ける。
納得がいったのはここ。
一回の読書で全てを理解しなくてはならないと思っていたらそれは間違い。
著者は、「たとえば、懇親会ではじめて会った人と最初の5分でどのような会話をしますか?」と問う。
そして、「一回目の読書で求めることを少なくし、本に対し違った読み方をすれば、理解度も記憶力も上がる」と続ける。
この本を読み終わってから早速、別の本を読んでみた
読んだ本は、
専門書 353ページ(専門用語バンバンでかなりしんどい部類)
専門書 380ページ(内容盛りだくさんすぎる感じの本)
一般向けの本 222ページ(講義録のようなものなのでラク)
一般向けの洋書 321ページ(日本語に訳されていないけれど、興味のある分野の本だったので、すんなり読めた)
を上記の本(一般向け237ぺージ)以外にこの二日で読むことができた。
合計5冊!
いや、これ達成感あります(笑)。
ほんとうに20分以内で読めるのか?
20分以内に読めたかというと?
「読めた」といえば読めた、というところ。
ただ、やはりもっと詳しく読みたくなって、結局、専門書についてはもう1時間ずつ追加。洋書は2時間追加。一般向けは30分追加。
それでも、まずはレゾナンスマップを書きながら20分間で読んでいるので、頭への入り方が違う。「初対面」ではない、すでに馴染みのある本を読むので、記憶にも残りやすいということなのかもしれない。集中して読むこともできる。
読書を行動につなげる
この読書法の特徴の一つに、自分の行動計画を立て、書き込むというのがある。
これは、ぜひこれからもやっていきたいと思う。
本は読みっぱなしで「おもしろかった」というだけでは役に立たない。
もちろん「役に立つ」ためにだけ読書をするわけではないが、役に立てるために読む読書もある。
実は、今回読んだうちのある本で、なぜ著者がそう考えたかがどうしてもわからない部分があり、読後すぐにアメリカ在住の著者にメッセージを送ったところ、朝起きたら丁寧な返事が戻ってきていた。
レゾナンス・リーディングを知る前の(たった二日前の、だが)私だったら、そこまではしなかったのではないだろうか。
そんな意味でも、この本を手にとって読んだことには価値があったかなと思っている。
読んだなら記憶に残したい、本を実生活に役立てたいという思いのある方には一読をお勧めする。
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