何度か参加したことで、「ファシリテーターになりたい!」と思い、2015年6月にRead for Actionのリーディング・ファシリテーターの資格をとりました。
当時は9月開催のミラノでのイベントを控えクラウドファンディング中。そして、乾物ヨーグルト(ヨーグルトを乾物で戻す)についての初めての本の出版も控えている時期でした。
その後、怒涛のような日々に突入してしまい、「読書会を開催したい!」という思いを持ちつつも開けず。
「今年は、これからの生き方を考え、布石を打つように行動を変えていこう」と年初に思っていました。
その一つとして、先月、ファシリテーター講座を再受講してきました。
本を読んでくる必要はありません。みんなで読書します???
初めての開催だったので、ある非公開グループの中でのみお声がけさせていただき、人数も限定3名で開催させていただきました。
もし可能なら「未来」をキーワードに本を持ってきてくださいね、とお声がけ。特になければ、こちらで本を複数用意しているので手ぶらでも問題ありません。
Read for Actionの読書会の特徴は、
「本を前もって読んでくる必要がない」
こと。
参加者のお一人から、事後にいただいた感想の冒頭に
「短い時間で皆んなで読書??と、頭の中がハテナだらけで参加。」
とありました。そう、不思議な読書会なのです。
本から始まる対話、他の人の視点、本への馴染み
私が開きたい読書会は、本を精読するのがこの場の目的ではありません。それは家に帰ってから自分でできること。
1)本を通じて人と対話をすること
2)本を読む際に他の人の視点を取り入れること
3)本に馴染みを作ること(で、精読したい人は自分で帰宅後に)
4)終了後、何か一歩踏み出すことができること
を大切にしたいと思っています。
そんなことが可能な場を創ることが、ファシリテーターとしての私の役目と考えています。
グルグル読書!インプットとアウトプット
今回の読書会で選んだ手法は「グルグル読書」。
「未来の自分から今の自分にメッセージを送ろう」
それをゴールとする読書会。
まずは、そのゴールに近づけそうな本を15冊ほどの中から1冊選んでいただきます。
自分で持ってきた本でもいいし、こちらで用意したもの、他の参加者が持ってきてくれたものでも構いません。
その本の表紙や目次やはしがきなどを中心に2分ほどで見ていただくインプットの時間をとった後は、さもその本を通読したかのようにみんなに内容を紹介するアウトプットタイム。時間を測って、その時間内でお話していただきます。みなさんちょっと緊張している様子でしたが、素晴らしいアウトプットに拍手が自然と起こりました!
人が立てた質問に答える
「その本の著者が目の前にいたらどんな質問をしたいですか?」
質問を考え、付箋に書き留め、本に貼ります。
そうしたら、その本はお隣の方に回します。
手渡された本に対して(自分で選んだわけではない本)、質問を考えます。
こうして、最初に自分が選んだ本が手元に戻ってくるまで、手渡された本への質問を考えます。
さて。
戻ってきた本には、参加者全員の質問が並んでいます。
本を選んだ人が、10分ほどでその本の中からすべての答えを探して書き出します。
もうこの時は、シーンとひたすらみなさん集中!
そして、10分後、出された質問と、本から読み取った答えを一人一人が発表していきます。
その後、もう一つの手法も体験していただきました。
そして、みんなで対話をした後に、未来の自分から今の自分に向けてのメッセージを探り、さらに、そのために踏み出す一歩の宣言をしていただきました。
この間、約2時間。
嬉しいご感想をいただきました!
なんだか難しそう、、、そんな風に思った方もいらっしゃるかもしれません。
「どんなことを言っても否定されない、安心」
そんな場づくりをするのが私の役割。
それでこそ対話が深まるはずと思うから。
今回参加してくれた3人からこんな感想をいただき、本当に嬉しかったです。
<Sさん>
参加3人での「ぐるぐる読書」で、ちゃんとメッセージを掴み感動。2回目の読書でも、未来の私からのメッセージは受け取りました。ここまで楽しく集中の2時間です。初めての参加で、豊かな未来をイメージし、新しい読書の扉を開けました。
<Rさん>
短い時間で皆んなで読書??と、頭の中がハテナだらけで参加。
『読書』のイメージが変わり、共有することで学びも増え(笑いも!)躊躇していた分野の本も読んでみたくなりました。
帰宅後あらためて振り返ると、私が最も苦手とする集中力、構成力、スピーチ力なども身につく読書会だったな…と。
気づきも多く、とても楽しかったです。
まずは本屋でパラパラしてきます〜!
<Hさん>
本文以外からの情報をキャッチして全体をイメージする、問いをたててみるーいくつかの手がかりから限られた時間の中で集中して読めば、求めている答えを探しだせることに本当にびっくりしました。
それは翻案されて自分の言葉になっているかも知れず、(それでいいのかも?)さらに深めようと思えば精読すれば良く、と、とてもとても新鮮な読書体験でした。
そしてお二人から「そうきますか!」な視点もいただき、さらには読みっぱなしにしない「宣言」もあり、とあっという間の2時間でした。口に出してみることは大事ですね。
開催までに2年以上。それでもやりたい!思いが強かったんです
本を通じて、深い対話ができる場を創りたい。
人との出会いや対話を通じて、当人の、そして社会のよい未来に向けて一歩を踏み出す場を創りたい。
そんな思いを持ってから、読書会の開催までに2年以上の月日が経ってしまいました。
でもそれは反面、2年経ってもまだ「やりたい!」という気持ちを持ち続けているほどに、自分の思いは強かったのだということにもなります。
異なる視点を取り入れ、より深いコミュニケーションをうむために
これから定期的に開催していきます。
より深いコミュニケーションをうむために、違う視点を取り入れるために、読書会という選択肢を取り入れてみませんか。
出張開催ももちろんします。
テーマもご相談させていただきます。
ファシリテーターを務めさせていただけたら嬉しいです!
お声がけ、お待ちしています。
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