「いつかいつかは無限ではない」第五回講師 篠原ひろこさん
今まで私は、自分の将来について考える機会が何度もありました。 さまざまな講座で計画や展望を考えてきました。
これから、お金が足りなくなって困ることがないだろうか? そう不安になって始めたファイナンシャルプランナーの勉強。 ライフプラン作成では、一年刻みで自分と家族の年齢を表に書き入れ、 子どもの入学や買い物、イベントの予定を記入しました。 将来お金のかかる年、収入が減るであろう年を把握して、今から対策をたてておきましょう、というものでした。
再就職しよう、と就職活動をしたときには、今までの経験やスキルのたな卸しをし、就業に向けて今後の行動計画をたてました。
コラージュ、ビジョン・マップでは好きな写真や切り抜きを選んで好きなように貼りました。 こんな風に生きたいな、こういう所に行きたいな、と考えました。
いつかこれしたい、いつかこうなりたいと考えていたら、先送りはいつまでできるのだろうかと気づきました。
いつかいつかは無限ではない。
はじめの一歩は、いつかの一歩ではなく、今の一歩。
そして、40歳を過ぎて私の人生折り返し地点だなあと思ったとき 自分の時間は有限であることを改めて意識したのです。
博物館や美術館に行き、20代のころとは違う自分の充実感に気がついたのです。 豊かで幸せな気持ちは、遠くに行かなくてもお金をかけなくても今ここにあると感じました。
自分に幸せを感じる力があるのだから、これから私なりのよりよい生き方ができる。
これからの人生をよりよく生きたい、 それには一人よりも、安心できる、心が解放される場で他の人の考えに触れ、刺激しあえるほうがいい。
ひとりひとりの持っている力をいかせば、 ひとりひとりの豊かな時間を創って行けるのです。
私が作りたいエンディングノートの講座にはどこどこで売っているこのノートじゃなくちゃというのはありません。
自分で作る、自分の人生のノート 私の想い、理想、考えを映し出してくれるノート
そういうノートをみなさんで作っていく講座です。 参加するひとりひとりが創造者です。 他人がいるからこそ一人では見えなかった自分が見えてくる。 みんなでつくる、わたしのノートです。
ひとりひとりのかけがえのない人生を考える講座にするために 「しかけ」を考えました。 そしてこんなしかけもあるよ、とアイデアを膨らませる場 そういう講座を参加者の皆様と一緒につくりたいです。